いとう歯科医院ではハンドピースの使い回しは一切行っていません。
患者様ごとに個別にパックされた滅菌済みのハンドピースに毎回交換し使用しております。
その他器具についてもできるものは滅菌処理をし、手袋やコップ、エプロンまで、可能な限りディスポーサブル（使い捨て）を徹底しています。

このような取り組み、医療機関であれば当然のことではないかと思われるかと思いますが過去に衝撃的なニュースが掲載されました。

ハンドピースの患者様ごとの交換に関する歯科医師へのアンケート。
2014年　「歯削る機器７割使い回し」
2017年　「歯を削る医療機器　半数が使い回し・院内感染恐れ」

歯を削る医療器具のことをハンドピースといいますが、治療中は口の中に入れため唾液や血液が当然ながら付着し正しく洗浄・滅菌処理が行われないと肝炎ウイルスなどへの感染リスクもあるわけです。

記事の内容ではなんと半数もの歯科医院がこのハンドピースを使いまわしているという結果が出ておりました。

このハンドピースは１本１０数万円～２０万ほどもする精密機器であり高価です。
１日４０―５０人の患者様が来院される場合にはある程度の本数を揃えておく必要がありコストがかかります。
いとう歯科医院では設備投資を単にコストと捉えるのではなく、患者様とスタッフが安心して治療に臨める環境にするため取り組みをおこなっております。
「スタンダード・プレコーション（標準予防策）」の概念に従い、患者様お一人お一人に滅菌したハンドピースを使用しているのでご安心ください。

隣の患者様の口腔内を触った後に手洗いや消毒をしていたとしても同じ手袋のまま自分の口を触られるのは、抵抗感がありますよね。医療機関でこのようなことはあり得ないと思われていると思いますが、法律では定められていないため歯科医師の判断になります。
当院では歯科医師・スタッフ全員が患者様ごとに手袋を廃棄・交換を必ずおこなっていますのでご安心ください。

施術者が手に触れる部分にはバリアテープというシートを巻いて、清潔域・不潔域の区別を徹底しています。どんなに使用器具を滅菌し、身につけているものをディスポ対応したとしても施術者が触る部分をそのままにしていては感染対策を徹底しているとはいえません。
正直、コストも労力もかかりますが、医療機関としてシンプルに必要だと思う対策を徹底し、患者様や医療従事者が、感染性の疾患に感染しないように対応しております。

これはスタンダードプレコーションという考え方に基づいたものです。
スタンドードプレコーションとは、米国疾病対策予防センター（ＣＤＣ）が１９９６年に発表したガイドラインで。病院内のすべての患者ケアに関する感染管理対策のことであり、現在世界的に使用されているガイドラインです。

世界水準をクリア
パルス真空と呼ばれる、バキュームと蒸気の注入を交互に繰り返すシステムで、器具の内部や細かい部分にまで蒸気を行き渡らせて滅菌します。これまでのオートクレーブによる滅菌では行き届かなかったところまで、きちんと滅菌できるようになりました。

滅菌クラスの違いについて
滅菌器にはクラス（ランク）があります。何によってランクが決定されるかといいますとその滅菌能力です。クラスBが現時点の最高ランクで、その下がクラスS、更にその下にクラスNと続きます。（名前だけ聞くとBよりもSの方が、ランクが上っぽいですけど）

いとう歯科医院では「クリーン診療」を心がけています。
人体には粉塵が悪影響を及ぼしていることをご存知でしょうか。
動画をご覧いただくとわかるのですが、このように歯科治療中にも唾液や血液といったものが飛散しています。その場で粉塵を確実に吸い取るため口腔外バキュームを設置しております。